継続的に何かをできるようにするためには?

どんなジャンルにせよ、成功した人の共通点として挙げられるのは何か。
それは名コーチやメンターがいることでも、支援してくれる伴侶や投資家がいることでも、優秀な部下がいることでもない。

それは継続することだった。

エジソンは1万回の失敗をし、カーネルサンダースは1000回も営業を断られ、イチローは幼少期から血の滲むような努力を毎日続けてきたという。

たとえ才能がなくとも、継続することさえできれば、大成することができる。そうわかっていても、継続ってすごく難しい。

では、継続できない背景には何があるのだろう。

 

 

■モチベーションが途切れてしまうケース

モチベートには、内的なモチベートと外的なモチベートがある。

内的なモチベートがうまくいかないケースとしては、継続によるメリットと継続しないことによるデメリットを忘れてしまうことによって、意志が弱まり途切れてしまう場合。これは繰り返し思い出させることで解消できるかもしれない。

 

そしてメリットデメリットを理解しているが、心がついていかない場合。これは精神的疲労やよく鬱感、無力感などに影響される場合がある。実際的な余裕を確保したり、成功体験を地道に積み重ねることが必要。

同様に、体がついていかない場合。身体的疲労はもちろん、続け方やHow toがわからない状況では始めることも続けることもできない。

 

次に、外的なモチベートが十分でないケース。

内的なモチベートで継続できる人は問題はないだろうけれど、多くの人が一人では気持ちが途切れてしまう。そういった人は環境から変えていくのが賢明だろう。

複数人で取り組んだり、上司がいたりすれば、強制力が働き継続できる可能性は上がる。

あるいは周りに気が散るものあったり、人がたくさん居るような環境で継続し続けるのは至難の技だろう。

 

以上が気持ちが途切れてしまう場合。

 

 

■モチベーションはあるが続かないケース

次にモチベーションはあるが続かないケース。

これは生活リズムが不規則である場合と規則的な場合に分けて考えてみる。

生活リズムが不規則であるというのは、優先順位の高いタスクが日常的に急に降りかかってくる場合。
集団で生活していたり、マルチタスクをこなしていたり、経営者など責任ある仕事についている人は、突然のタスクの降りかかりに計画が立て直しになることは多いだろう。
同時にいくつもの継続したいことを始めた場合に失敗しやすいのもこの理由からだ。

また優先順位が曖昧な場合も考えられる。
その時の気分によって、友人との外食を優先したり、新しいことを始めたりしていては、どれも長続きしない。自分で決めた期間内において、明確な優先順位を作っておくこと。そうすれば急な誘いや誘惑に対して判断を迷うことはない。

 

そして最後にモチベーションはあって生活リズムも規則的、にも関わらずうまくいかない場合。

これは何をもって"継続"とするかではないだろうか。

例えば毎日3時間ピアノに時間を割くと決めていれば、生活リズムが乱れない限り、毎日コンスタントにできるだろう。

しかし「毎日新しい曲を一つ弾けるようにする!」ことを継続目標として掲げた場合、曲の難易度によって毎日の負担が変わってしまう。

これは間接的に生活リズムを崩すことに繋がってしまうだろう。

 

 

以上の考察から導き出されるのは、

①メリットデメリットを繰り返し思い出させること。

②心の余裕を持ち、何をどうやるかを明確にすること。

③継続しづらい環境は避けること。仲間や仕事としてやるなど。

④生活リズムを整えること

⑤極力突発的なタスクが生じる環境は避ける。急な友人の誘いは断る。行動は計画的に。

⑥一度にいくつも継続しようとしない。始めたら変えない。

⑦やることの優先順位を明確にしておく

⑧継続は時間で区切る方法と、あるタスクの完了で区切る方法があるが、それらのメリットデメリットを考慮する。

 

といったことが大事なのだろう。