二つの車輪
物事を考えるとき、二つの車輪って表現をよく使う。
リアカーのように左右に一つずつ車輪が揃っていないと、車はうまく前へ進むことができない。
左右に一つずつってのは要はバランスだ。
何事においても、バランス感覚って物を大事にするようになった。
例えば医療の話。
下流で医者が必死に人を助ける一方で、中流で人が病気になっている原因がある。
さらに上流には病気の原因を作る存在がある。
下流に対するアプローチも、その根本解決のための上流に対するアプローチも両方大事だよねってのがこの話。
物理であれば、素粒子物理があれば、宇宙理論がある。
歴史であれば、未来があれば、現代があり、昔がある。
恋愛であれば、自分の感情があれば、相手の感情がある。
課題解決のためには、会議室での議論や本の知識も大事だけれど、現場も大事。
ただただ複数の視点を持てばいいってものではなくて、バランスを取るためには、
今自分がいる場所・自分がもつ価値観が、どの位置にあってどのくらい偏っているのかを客観的に把握できないといけない。
シーソーの双方向に視点を置くことで物事をよりクリアに考察できるようになるんじゃないかな。